TRISA(Travel Rule Information Sharing Alliance)は、トラベルルールに準拠した規約/アーキテクチャの策定をする非営利団体であり、暗号資産に関係する様々な組織や個人、規制当局などが参加するワーキンググループです。
このTRISAが2023年のロードマップ(工程表)を公開しました。
なお、TRISAについてご確認されたい場合は、以下ニュース記事よりご確認いただけます。
TRISAの2023年ロードマップ
TRISAはこれまでもトラベルルールへの対応のため、ワーキンググループの開催やグローバルネットワークの構築など様々な活動をしてきましたが、暗号資産に関する各国でのさらなる規制活動が予測される2023年は、以下の4つの分野に関しロードマップで計画しています。
- 相互運用性
他のトラベルルール対応ソリューションとの相互運用を進めるための取り組みや、よりオープンソースとしてアクセスしやすい様々な環境の整備
- OpenVASP/TRPとのプロトコルをまたいだシームレスな利用のための設計と実装
- NotabeneおよびVeriscopeとの相互運用性の調査
- その他相互運用性に関わる検討 など
- VASPセルフサービス
VASPがTRISAを利用する際の利便性を向上させる機能等の追加
- 各種管理機能の追加や導入
- TRISA参加に向けた機能・ドキュメントの拡充 など
- 自動化とTRISA Service Providers (TSP)サービス
TRISA機能をインテグレーションする際に必要となるプロセス等に関する改善や自動化
- 証明書プロセスの改善
- TRISAシステムにおけるネットワークの健全性、セキュリティ、およびプライバシーに関する積極的な監視と監査 など
- コミュニティとプロトコルのサポート
UIとドキュメントの多言語化対応や各国規制当局との連携強化に向けた取り組み
- 専用の資料やサポートを備えた「規制当局ハブ」の立ち上げ
- UIとドキュメントの7か国語への翻訳
- TRISAワーキンググループの拡大 など
ロードマップの詳細は以下のURLからご確認いただけます。
TRISA2023年ロードマップ
・https://trisa.io/trisa-announces-2023-roadmap/
CipherTrace TravelerはTSPの一つでもあるCipherTraceが、VASPのTRISAネットワークへの参加をサポートするために開発した最初の商用ソリューションであり、VASPはCipherTrace Travelerを通じてTRISAネットワークに接続し、暗号資産取引情報のやり取りを安全なネットワーク上で実施することができるようになります。
※ CipherTraceの全てのサービスは2024年3月をもって提供を終了いたしました。
TRISAに関する詳細は以下よりご確認ください。
TRISA公式サイト(英語)
・https://trisa.io/