トルネードキャッシュがサンクション対象へ

OFAC(米国財務省外国資産管理室)は2022年8月8日に、*ミキシングサービスを提供している「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」をサンクション対象として指定しました。

*ミキシングサービスとはいくつかの送金データを混ぜ合わせることによって、利用者のプライバシーや匿名性を守る手法やサービスのこと。

トルネードキャッシュは2019年よりミキシングサービスを提供しており、それ以来マネーロンダリングを目的とした北朝鮮のハッカーグループ(ラザルス)などによって多額の資金洗浄に利用されていたことが判明しました。これを受けてOFACはトルネードキャッシュの利用を全面的に禁止し、サンクション対象として指定しました。また、実際に資金洗浄された金額は70億ドル(日本円で9453億円)を超えるとのことです。(2022/8/18現在では1USD = ¥135)

以下が今回サンクション対象として追加されたトルネードキャッシュの暗号資産アドレスの一例となります。

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引用元はこちら:https://home.treasury.gov/policy-issues/financial-sanctions/recent-actions/20220808

サンクション対象として指定されたミキシングサービスはその他にも「Blender.io」などがあり、こちらに関しては過去に記事を投稿していますので、ぜひご確認ください。

CipherTrace製品ではサンクション対象となったアドレスに関する情報は随時提供しており、製品をご利用いただくことでこれらのアドレスに関する詳細や関連する取引等を検知することが可能となっております。またCipherTrace社では様々な統計学を用いてクラスタリングを実施しているため、サンクション対象となったアドレスを所有するオーナーに紐づくその他の公表されていないアドレスに関しても検知が可能となっております。

※ CipherTraceの全てのサービスは2024年3月をもって提供を終了いたしました。


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