OFAC(米国財務省外国資産管理室)は2022年5月6日に、*ミキシングサービスを提供している「Blender.io」をサンクション対象として指定しました。
*ミキシングサービスとはいくつかの送金データを混ぜ合わせることによって、利用者のプライバシーや匿名性を守る手法やサービスのこと。
Blender.ioは多くの犯罪者が違法資金を洗浄することを目的に利用されていたことが判明し、その総額は約2050万USドル(日本円で26,7億円)相当とのことです。(2022/5/10現在では1USD = ¥130)
以下が今回サンクション対象として追加されたBlender.ioの暗号資産アドレスの一例となります。
3K35dyL85fR9ht7UgzPfd1gLRRXQtNTqE3
3Q5dGfLKkWqWSwYtbMUyc8xGjN5LrRviK4
3EPqGUw2q89pwPZ1UF8FJspE2AyojSTjdu
3LhnVMcBq4gsR7aDaRr9XmUo17CuYBV4FN
3F6bbvS1krsc1qR8FsbTDfYQyvkMm3QvmR
etc…
引用元はこちら:https://home.treasury.gov/policy-issues/financial-sanctions/recent-actions/20220506
また、上記とは別に北朝鮮のハッカーグループ「ラザルス(Lazarus)」に関連するアドレスも今回サンクション対象として追加されており、以下が該当アドレスの一例となります。
0xa0e1c89Ef1a489c9C7dE96311eD5Ce5D32c20E4B
0x3Cffd56B47B7b41c56258D9C7731ABaDc360E073
0x53b6936513e738f44FB50d2b9476730C0Ab3Bfc1
etc…
引用元はこちら:https://home.treasury.gov/policy-issues/financial-sanctions/recent-actions/20220506
ラザルスのアドレスに関しては以前にもサンクション対象として追加されており、過去に投稿した記事にも含まれておりますので、ぜひご確認ください。
CipherTrace製品ではサンクション対象となったアドレスに関する情報は随時提供しており、製品をご利用いただくことでこれらのアドレスに関する詳細や関連する取引等を検知することが可能となっております。またCipherTrace社では様々な統計学を用いてクラスタリングを実施しているため、サンクション対象となったアドレスを所有するオーナーに紐づくその他の公表されていないアドレスに関しても検知が可能となっております。
※ CipherTraceの全てのサービスは2024年3月をもって提供を終了いたしました。
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