実績紹介
三菱UFJモルガン・スタンレー証券様
証券業務の複雑性に対応した高精度な取引モニタリングを実現。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券様は、DTSのAMLソリューション「AMLion」(*1)を活用し、誤検知率を抑え多様なシナリオで疑わしい取引を検知する取引モニタリングを実現されました。
同社は、国際的なAML金融業界標準の開発を目指すウォルフスバーグ・グループ(*2)に名を連ねるMUFGの中核証券会社であることから、国内の業界標準よりも高精度な取引モニタリング態勢の実現を目指していましたが、このたび関係各部署の尽力によってその目的を達成されました。
同社が導入したAMLionの強みは拡張性であり、運用開始後に発生する追加要件にも柔軟に対応することが可能です。
DTSでは今後ともAMLionの機能強化を通じて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券様のAML態勢高度化への終わりなきチャレンジをサポートさせていただきます。
➢ お客様プロフィール
会社名
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
創業年月日
1948年3月4日
(会社分割による現法人設立年月日 2009年12月1日)
主な事業
金融商品取引業
➢ 導入の背景
三菱UFJモルガン・スタンレー証券様では、金融機関としての社会的責任と、国内外のステークホルダーからの要請に鑑み、既にAML/CFT(*3)対策として、取引モニタリングやIPモニタリングを実施していました。
しかしながら昨今の金融犯罪の拡大、特にインターネット経由での新たな脅威の増加に加え、FATF(*4)審査や最近の国内外の傾向から、取引モニタリング業務の更なる高度化が必要と考え、同社は国際基準を満たしつつ三菱UFJモルガン・スタンレー証券様独自の高度化要件にも柔軟に対応できるDTSのAMLionの取引モニタリング機能を導入されました。
➢ 導入の効果
三菱UFJモルガン・スタンレー証券様では、AMLionの導入によって、業務高度化の観点から多くの効果が生まれました。主な効果を以下に整理します。
1. 検知シナリオの多様化と誤検知の大幅削減
AMLionでは疑わしい取引を検知するためのシナリオの作成や変更を柔軟に行うことができ、また検知シナリオの中で細かい条件設定もできるため、幅広いシナリオ設定による厳しいモニタリングにより誤検知の発生率を大きく引き下げることができました。
2. 非対面取引の脅威に対応するIPモニタリングの高度化
非対面取引での取引者確認として、アクセス元のIPアドレスそのものの確認に加え、IPアドレスを含む様々なアクセス情報と、顧客の属性情報や取引情報を組み合わせた幅広い検知シナリオを実装することで、膨大なインターネット経由の取引から効率的に疑わしい取引を検知し、新たな脅威の増加に対応できるようになりました。
3. 検知シナリオの有効性評価と見直しの効率化
ユーザー様が、検知シナリオ分析レポートにて有効性を随時評価することに加え、改善点をシミュレーション機能で事前確認の上、検知シナリオに反映することができるようになりました。これをPDCAサイクルで運営し、多種多様な商品取引が発生する証券業務においてユーザー様主体でシナリオの継続的改善が可能となりました。
➢ お客様の声
AMLionを導入することで、誤検知を減らし従来より多くのシナリオで疑わしい取引を検知することができるようになりました。
カスタマイズにも柔軟に対応して頂き当社が要求するコンプライアンス基準を高いレベルでクリアすると共に、運用費用の削減もできました。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
金融犯罪対策部
➢ 製品について
AMLionの製品紹介ページをご覧ください。
*1 AMLion(アムリオン): アンチマネーロンダリングの国際基準に準拠しAML関連業務を幅広くサポートする製品であり、4つの機能から構成。取引モニタリング機能は、過去の取引やルールに基づき逸脱した取引を検出可能。
*2 ウォルフスバーグ・グループ (Wolfsberg Group): 世界的に著名な金融機関で構成される非政府組織であり、マネーロンダリング防止等の金融業界の標準ガイドラインを作成・公表する団体。
*3 AML/CFT: AML=Anti-Money Laundering(マネーロンダリング対策)/CFT=Counter Financing of Terrorism(テロ資金供与防止)
*4 FATF(ファトフ=Financial Action Task Force=金融活動作業部会): マネーロンダリング対策やテロ資金対策などにおける国際的な協調指導、協力推進などを行う政府間機関。
※AMLion は株式会社DTSの登録商標です。