Hydra Marketがサンクション対象へ

OFAC(米国財務省外国資産管理室)が世界最大規模のダークネットマーケットであるHydra Marketをサンクション対象として指定しました。Hydra Marketは主にランサムウェアや盗難された個人情報、違法ドラッグなどを売買しており、2015年にロシアでローンチされたダークネットマーケットとなります。その規模は世界最大級とも言われており、OFACの調査によると2020年におけるHydra Marketの収益は13億USドル(日本円で1638億円相当)を超えるとのことです。(2022/4/15現在では1USD = ¥126)

今回の指定に伴い、サンクション対象となったHydra Marketやその他違法取引に使用された100を超える暗号資産アドレスがOFACによって公開されており、以下が該当する暗号資産アドレスの一例となります。

・3K4rjdh8A5yi6LWvft2rbmyZvqEbPSSSX4 (Hydra Market)

・17mhyeBX617ABZ1ffThhUTJkHUcMvCkfd5 (Hydra Market)

・3Lpoy53K625zVeE47ZasiG5jGkAxJ27kh1 (Garantex)

・0x7FF9cFad3877F21d41Da833E2F775dB0569eE3D9 (Garantex)

etc…

今回サンクションとして指定されたアドレスにはGarantex(エストニアの暗号資産交換業者)のアドレスも含まれており、当該交換所のアドレスが違法行為のために使用されていたためサンクション対象として追加されております。また、その他今回サンクションに指定されたアドレスに関する詳細は以下をご参照ください

CipherTrace製品では今回サンクション対象となったアドレスに関する情報は既に提供しており、製品をご利用いただくことでこれらのアドレスに関する詳細や関連する取引等を検知することが可能となっております。またCipherTrace社では様々な統計学を用いてクラスタリングを実施しているため、サンクション対象となったアドレスを所有するオーナーに紐づくその他の公表されていないアドレスに関しても検知が可能となっております。

※ CipherTraceの全てのサービスは2024年3月をもって提供を終了いたしました。


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